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紫宸殿の上で鳴いた怪鳥

所在地京都府京都市上京区(紫宸殿)
年代元弘三年七月/安永三年卯月
登場大宮人
出典動物妖怪譚

どんな伝承か

鵺がどのようなものかは明記されていないが、夜に怪しい鳥が鳴いた記録は少なくない、と著者は述べる。『太平記』によれば、元弘三年七月、紫宸殿の上で怪鳥が鳴き、宮中の人々の眠りを破った。また『閑窓自語』には、安永三年四月半ばにも御殿の上で手車を引くような音を立てて人々を震え上がらせたが、その鳥は鳩のようであったと記されている。

原典より

元弘三年七月には紫宸殿上に鳴いて、大宮人の眠を驚かし(太平記)、安永三年卯月半にも御殿上で手車を引くやうな音をたてて、膽を寒からしめた。—— 動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・1926年(大正15年))

『動物妖怪譚』は、日野巌が大正六年に筆を起こし、大正十一年の跋と大正十五年の再記を添えて著した伝説の動物の研究書である。鬼・天狗・河童・人魚・雪女・龍・雷獣・狐・狸・獏・鯰・猫など二十六の項目を立て、記紀や万葉集から近世の随筆までの記事を原文の引用ごと示して起源と変遷をたどり、動物学の知識で正体を考える。總論で起原・歴史的変遷・分類などを論じ、結論では迷信から科学へ近づくことを説いて閉じる。

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