香奠に添えるホカイ料と餅
どんな伝承か
長野県東筑摩郡の笹賀村では、葬家への贈り物として、香奠のほかにホカイ料と呼ぶおこわや饅頭を持って行き、さらに餅も贈るという。香奠という金銭だけで済ませるのが一般的になりつつある中で、少し前までは土地によってこのように何種類もの品を重ねて贈る例があった。著者は、葬礼の贈答が死の忌みに対する考え方の移り変わりと絡み合い、各地で一見矛盾するような姿を見せるとして、その意味を探る材料にこの例を挙げている。
原典より
大古味の『終生妻間婚』について 西郊民俗三一 9月昭和四十年(一九六五)書誌紹介——竹田旦著『民俗慣行としての隠居の研究』日本民俗学会報三六 1月高知県の徒ち鵜飼 西郊民俗三三 1月 →原始漁法の民俗 昭44民俗としての…—— 霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年))
『霊魂の行方』は、最上孝敬の葬送習俗に関する論説を集め、名著出版が昭和五十九年に刊行した論集である。死者の霊を家から送り出す霊送りやカラダビ、骨掛け、男女別墓制と半檀家、無縁仏、盆と施餓鬼、葬儀の水など、千葉・埼玉をはじめ各地で聞き取った習俗と既刊の報告をもとに論じる。「霊送りとその周辺」「葬送の諸問題」「葬祭の民俗」の三章に二十八篇を収め、巻末に初出一覧、大島建彦の解説、年譜、著作目録を付す。