六月庚の日に牛を分けたハネィー
どんな伝承か
喜界島では六月初めの庚の日をハネィーと呼ぶ。もとは部落で牛を屠って家々に分け与える行事だったが、今では家ごとに餅をつく形で受け継がれている。屋久島の九月の行事ハギとともに、かつて祭りを意味したホゲという言葉と関連する行事だと考えられており、壱岐のホーゼン棒や南九州各地のホゼ祭りなど、九州各地に同系統の呼び名を持つ行事が広く分布しているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年))
『霊魂の行方』は、最上孝敬の葬送習俗に関する論説を集め、名著出版が昭和五十九年に刊行した論集である。死者の霊を家から送り出す霊送りやカラダビ、骨掛け、男女別墓制と半檀家、無縁仏、盆と施餓鬼、葬儀の水など、千葉・埼玉をはじめ各地で聞き取った習俗と既刊の報告をもとに論じる。「霊送りとその周辺」「葬送の諸問題」「葬祭の民俗」の三章に二十八篇を収め、巻末に初出一覧、大島建彦の解説、年譜、著作目録を付す。