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暮に死ねば仮葬にして正月を越す

所在地福島県いわき市田人
年代不明
登場暮に死んだ人
出典霊魂の行方

どんな伝承か

特別な時期に死んだ者が特別な扱いを受ける風は各地にある。歳神を迎えまつる正月についても、その準備の始まる暮の二十日以後に死んだ人はいったん仮葬にし、正月行事が一段落した一月十六日以後に本葬をするという風が、福島県石城郡田人村に伝えられている。屋敷神の由来を、正月中に死んだ人を葬ったのだと説く土地もあり、これも晴れがましい世間から隠れて屋敷内だけで葬りすませようとしたことと関わる言い伝えではないかと著者は考えている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・1984年(昭和59年))

『霊魂の行方』は、最上孝敬の葬送習俗に関する論説を集め、名著出版が昭和五十九年に刊行した論集である。死者の霊を家から送り出す霊送りやカラダビ、骨掛け、男女別墓制と半檀家、無縁仏、盆と施餓鬼、葬儀の水など、千葉・埼玉をはじめ各地で聞き取った習俗と既刊の報告をもとに論じる。「霊送りとその周辺」「葬送の諸問題」「葬祭の民俗」の三章に二十八篇を収め、巻末に初出一覧、大島建彦の解説、年譜、著作目録を付す。

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