白芋の花と鶏の夜鳴きが告げる火事
どんな伝承か
柏崎地方には地震や火事、災難を占う俗信が数多く伝わる。キジが鳴いたりナマズが動いたりすると地震の前触れとされ、赤い腰巻を振れば火の手が移らないともいう。狐がクワイクワイと鳴く、犬が遠吠えをする、月の近くに星が近づくなどは火事の予兆とされ、竹に花が咲く、燕が二度巣をつくる、鳩が家に凶事を招くなど、日々の暮らしの中の異変から災いを読み取ろうとした知恵が『柏崎市史』に全五十三項目収録されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。