落雷の木の楊枝で虫歯を止める俗信
どんな伝承か
柏崎地方には人体や病気にまつわる俗信が伝わる。雷の落ちた木で作った楊枝で歯をつつくと虫歯が止まるといい、寒九(寒の入りから九日目)の水は身体の弱ったときに飲むとよいとされた。串柿を食べると歯が痛む、密柑を焼いて食べると肺病になる、白い馬に会ったとき親指を隠さないと手が腐るなど、食べ物や仕草と病気を結びつけた言い伝えが『柏崎市史』に数多く記録されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。