雨乞いと虫送りと風まつりの共同祈願
どんな伝承か
一か月余りも日照りが続くと柏崎地方では雨乞いが行われた。米山は慈雨をもたらす山として信仰され、山頂近くの七塘の池の龍神に雨を乞う「お水借り」の風習が伝わる。虫送りは害虫が発生した際に村中で松明をかざし「稲虫送レヤ 佐渡マデ稲虫送レヤ」と唱えながら村外へ追い払う行事で、七月十三、四日夜に行うところが多い。九月一日の八朔には風まつりとして仕事を休み、変わり物を神棚に供えて風害のないことを祈った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。