石地蔵を川で泳がせる大平の雨乞い
どんな伝承か
日照りが一か月余りも続いて作物が枯死寸前になると、柏崎地方では雨乞いが行われた。池や滝、淵、山頂、寺社で雨を乞い、火を焚いたり水神を怒らせたりと方法はさまざまで、なかには龍神をわざと怒らせて雨を降らせようとするものもあった。大平では、石地蔵様を川へ担ぎ下ろし、泳がせたり水をかけたりして降雨を祈願したという。近くの引地では、四十日ほども馬鹿天気が続くと妙広寺に籠り、経をあげる僧に手で水をかけるようにしたと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。