明後沢の涅槃会と蛇の形の団子
どんな伝承か
二月十五日の涅槃会には、各地の寺堂で団子まきが行われた。集めた米を挽いて粉にし、白や紅の団子のほか、十二支や犬の子をかたどった団子もこしらえる。当日は釈迦の涅槃図を掛け、経をあげてから参詣者へ供物の団子を撒く。明後沢では、この団子のうち蛇の形をしたものは金神様の化身であるとされ、それを拾えば金持ちになれるといった。拾った団子をいただいて食べれば夏負けをせず、小袋に入れて腰に下げて山へ入れば蛇に出会わないとも伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。