高原田秋葉山の法螺貝の予告
どんな伝承か
鵜川で小池五太夫(五大どん)が一世を極めた宝暦年間、見晴らしも位置もよい高原田の秋葉山に火伏せの神である秋葉大明神を祀って村中の火を守ってもらおうと計画し、六尺ほどの大石を刻ませた。しかし村中にそれを山上へ担ぎ上げる者がいない。ちょうど上野の武田孫市家に、暴れ馬でもすぐ押し鎮めることからその名がついた駒六蔵という力持ちがいた。駒六蔵は自分が担ぐと言い、荷縄を足にぎりぎりと巻きつけて足が崩れないようにし、大石を担いでついに頂上まで上げた。霊験あらたかな火の神で、村に火事があるときは夜中の十二時に法螺貝が鳴るといわれ、近年の火事のときも夜中に貝が鳴って村人に注意を促したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。