中山田の寺門外の赤小豆洗い
どんな伝承か
土佐の小豆洗いについて、西郊余翰は幡多郡中山田村の寺の門の外に赤小豆洗いという怪談があり、夜によって小豆を研ぐ音がしてしばらくするとやむと記す。土州淵岳志にも、宿毛の中山田という所の寺の門外で、ときどき夜更けに小豆を洗う声がして、半時ばかりでやむとある。どちらも原因までは究めていないが、柳田は寺の門外に小溝や橋があったのかもしれないとみる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪談義(柳田國男選集 五巻)(柳田國男・柳田國男・妖怪学・1956年(昭和31年))
『妖怪談義(柳田國男選集 五巻)』は、柳田國男が妖怪についての論考を集め、昭和三十一年に自序を付して編んだ論集である。妖怪と幽霊の別を説く総論「妖怪談義」に始まり、川童・小豆洗い・ザシキワラシ・山姥・山男・大太法師・一つ目小僧・天狗などを、各地の言い伝えと方言の呼び名から考える。巻末に全国の妖怪の名を短い説明つきで集めた「妖怪名彙」を置き、大藤時彦の解説を付している。