メスを使わぬトニーの手術
どんな伝承か
著者は電波新聞社の紹介で、来日したアメリカの実業家ベルクとパレスホテルで会っている。ベルクは超心理を研究する財団を持ち、フィリピンで自分の目で見てきたという、刃物を使わない手術の写真と話を披露した。施術者は二十六歳のトニーという青年で、腹をパンをこねるように揉むと皮膚が裂けて臓器が現れ、腫瘍を摘み出したあと手のひらで撫でると傷は消えてしまうという。患者に痛みはなく、催眠にかかっているわけでもない。トニーは後にベルクと来日し、息を吹きかけて重ねた布を切る実演も見せたと記されている。
原典より
日本の超心理学研究者に会いたいといって、アメリカ人のベルク(William H. Belk) 氏が日本を訪れたとき、私は電波新聞社の紹介で、パレスホテルでベルク氏と歓談したことがあります。—— 四次元世界の神秘――超能力・超心理の驚異(橋本健・橋本健・超心理学・1966年(昭和41年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
四次元世界の神秘――超能力・超心理の驚異(橋本健・橋本健・超心理学・1966年(昭和41年))
『四次元世界の神秘――超能力・超心理の驚異』は、橋本健が昭和四十一年に著した超心理学の解説書である。予知夢や虫の知らせ、テレパシー、物品引寄せ、念力、心霊現象を内外の事例と実験で紹介し、それらを四次元の世界観と相対性原理・不確定性原理で説明しようとする。後半では霊界通信の機械や潜在意識を論じ、希望の達成や富の獲得、心の病の治療への応用法を説き、あとがきで超心理学研究の進展を呼びかける。