張子の頭と斧始祭の烏帽子の型
どんな伝承か
映画『昭和の七福神』で福禄寿に扮した王仁三郎は、張子の頭を揺らしながら階段を下り、落ちそうになる頭を手で支える場面を演じていた。関係者によれば、二か月後の十月二十七日、綾部の長生殿の斧始祭でも同じことが繰り返された。斎主の王仁三郎が玉串を捧げに進んだままなかなか戻らず、介添え役の石原雍久がそっと顔を上げると、王仁三郎は被っていた烏帽子をわざと何度も揺すって落とそうとしていた。鼻まで下がった烏帽子を石原が駆け寄って直し紐を結ぶと、式は何事もなかったように進んだという。
原典より
だが、あまりに時間がかかりすぎるので不審に思った石原が顔をそーっとあげると、王仁三郎は、玉串を捧げながら、頭にかぶっていた烏帽子(えぼし)を何度もゆすって、わざと落とそうとしていた、というのである。—— 出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元)
『出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相』は、武田崇元が著した、大本の出口王仁三郎の予言をめぐる解説書である。開祖出口ナオの神憑かりと王仁三郎の生涯をたどりつつ、日露戦争から太平洋戦争・敗戦に至る予言や、発禁とされた予言詩『瑞能神歌』、『霊界物語』の記述を取り上げる。予言と二度の大本弾圧を軸に歴史との符合を論じ、秘章で入蒙や出生をめぐる謎を扱い、巻末に年譜を付す。