定期券売り場の開いたドア
どんな伝承か
清田は、当時交際していた女性がスプーン曲げを見慣れて驚かなくなったので面白くないと思っていた。高田馬場の、地下鉄の定期券を売るボックスに、手を放すと閉まる開閉式のドアがあり、曇りガラスではないので向こうが見える。彼女の後ろについて行き、彼女がドアに触れるか触れないかの瞬間に念じると、ドアが三十センチほどすっと開いた。彼女が振り返って何かしたでしょうと言う間も開いたままで、清田が笑うと閉まったという。かなり強く押さないと開かないドアだった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。