父が望んだ隣の病院の土地と残る樹
どんな伝承か
清田益章が語ったところによると、父親が隣の病院の土地を欲しいと思ったことがあった。三年後には手に入れたいという心づもりだったのに、話は三か月後に来てしまったという。他人の手に渡るのは惜しいので父は妹に相談し、結局その土地は益章の叔母のものになった。土地の裏手には樹が一本残っている。その樹をめぐっては、新しい病棟を建てるのに邪魔だと枝を切り払ったところ、病院の院長が一週間後に死んだという話が続く。切り方があまりに惨かったと益章は言う。それでも樹は枯れず、切られた口からまた枝を伸ばしているそうだ。
原典より
スポンて切られたところから、また、枝が生えてくるんだよね。—— サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。