指で触れる下でねじれたスプーン
どんな伝承か
著者は超能力が本当にあるのかを自分の目で確かめようと、伝手をたどって北千住まで出向いた。現れたのは白いスポーツシャツ姿の、どこにでもいそうな二十歳の学生、清田益章だった。持参した新品のスプーンを並べると、清田はまず大きなカレー用の一本を軽くつまむ。十五分ほどで柄が水飴のようによじれはじめ、著者が指先で触れているあいだも動きは止まらず、三十秒ほどで完全にねじれてしまった。続く小型のティースプーンも、首の部分が一八〇度回るまで曲がったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。