睨むと退いていった空き地の針金
どんな伝承か
清田は四、五歳の頃から野球好きで、北千住でキャッチボールができるのは荒川の土手か、近くの工事現場の空き地しかなかった。空き地には針金が転がっていて、いつもキャッチャーをしていた清田は、ショートバウンドのたびに針金が顔に当たって痛い思いをした。嫌だと思ってボールを持ったまま睨んでいると、針金がくちゃくちゃと丸まり、キャッチボールしやすいように退いていったという。幼稚園に入ったか入りたての頃のことだと語る。
原典より
消えた時間は、まあ当時は十秒ぐらいだと思ってたけど、たぶん一、二秒だと思うんだよね。—— サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。