トップ > 福島県の伝承 > 磐梯町

牛追いの姿を残す磐梯山のベコ雪

所在地福島県耶麻郡磐梯町(磐梯山)
年代伝承(磐梯山噴火)
登場田に出た人々
出典磐梯町史 民俗編――伝説と昔話

どんな伝承か

その日は朝から晴れていた。朝食を終えた人達が田に出て仕事に取りかかったころ、地中から地鳴りがして不気味な振動があった。地震だとみんなが気づくと間もなく、地面が揺れ鳴動が起こって、磐梯山が破裂した。生き残った人達が目を覚まして磐梯山を見上げた時には、変わり果てた山の姿があった。それから何日か経って、山に牛を曳いて登っていった牛追いのことを思い出したが、いつまで経っても帰ってこなかった。村の人達は、きっと山の爆発の時に地下に埋まってしまったのだろうと思った。その後、山の中腹に牛の形をした雪形が残ることに気づき、あの時牛追いと一緒に埋まった牛の姿だといって、ベコ雪と呼ぶようになったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

磐梯町史 民俗編――伝説と昔話(磐梯町(編)・磐梯町史)

『磐梯町史 民俗編――伝説と昔話』は、会津の磐梯町が編んだ町史の民俗編で、口承文芸の章の「伝説と昔話」の節にあたる部分である。磐梯山を七回り半巻いた大蛇の尾寺、弘法大師の梵字清水、井戸の精が嫁に来る赤枝の話などの伝説と、猿の嫁取り、山姥、笠地蔵、ノッペラボウの度胸ばなしなどの昔話を書きとめる。伝説と昔話の二つに分けて題を付して並べ、昔話は「むかしむかしあったどよ」と始まる土地の言葉の語り口を残す。

種別から探す

民俗雪形

磐梯町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『磐梯町史 民俗編――伝説と昔話』の伝承