トップ福島県の伝承磐梯町

頭の口で飯を食う嫁と菖蒲の罠

所在地福島県耶麻郡磐梯町
年代伝承
登場ケチンボ男、山姥
出典磐梯町史 民俗編――伝説と昔話

どんな伝承か

村はずれの一軒家に、人に物をやるのを惜しむけちな男がいた。年をとって嫁が欲しくなり、飯も食わず着物もいらぬ嫁をと望んでいると、美しい女が現れて嫁にしてくれという。ところが米の減りが早いのを怪しんだ男が、台所を覗く穴をあけて見ていると、女は大鍋いっぱいの飯を炊いて握り飯にし、元結を切って開いた頭の上の口へ次々と押し込んでいた。思わず声をあげた男を、山姥と化した女が追う。男は道端の菖蒲を結んで罠を作り、つまずいた山姥は刈り株で目を突いて山へ去った。男は以後けちをやめたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

磐梯町史 民俗編――伝説と昔話(磐梯町(編)・磐梯町史・自治体史(民俗))

『磐梯町史 民俗編』第10章口承文芸所収の伝説と昔話。福島県磐梯町(会津・磐梯山麓)に伝わる口承を採録する。磐梯山を七回り半巻いた大蛇の頭と尾にちなむ尾寺(大寺)、大同二年に弘法大師が三鈷を投げて鎮めの寺を定めた梵字清水、弘法さまとあさづき、磐梯山が破裂したベコ雪、井戸の精が美女に化け切ると大蛇だった赤枝の蛇女、入口を叩く猿のよめとり、欲深を戒める山姥、笠地蔵、会津平を救った弘法清水、目鼻のないノッペラボウの度胸ばなしなどを収める。

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