葬式の触れ回りに出た二人に
どんな伝承か
秦野市に伝わる笑い話。堅い家では間違えないよう二人一組で葬式の沙汰(通知)に回るが、その一人が能足りんだった。ある家で嫁がソバガキをふるまうと、味がおかしい。大好物だと言った手前、気の利いた若い衆は食べられず、嫁が茶を取りに立った隙に縁の下へ放り込もうとして丼ごと奥へ投げ込んでしまい困り果てた。あとで嫁が調べると、団子粉とソバ粉の桶を取り違え、団子粉でソバガキをこしらえていたのだった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史・自治体史(民俗))
『秦野市史 別巻 民俗編』所収の妖怪・伝説(一〇〇話を七分類で収載)。神奈川県秦野市に伝わる口承を採録する。