罪人の首を曝した縁起の悪い捨場
どんな伝承か
秦野城跡の北側、百メートルほど離れた田んぼの隅に塚があり、近所の人々はこれを丸山と呼んでいる。古老の話では、ここは昔からの捨て場で、罪人の首をさらして人々への見せしめとした所であり、その霊が丸山に眠っているのだという。夕暮れにこの近くで子どもが遊んでいると悪いことが起きると言って叱られ、縁起の悪い場所とされてきた。このあたりを人々は今も曝ヶ谷戸と呼んでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史)
『秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪』は、神奈川県秦野市の市史のうち、民俗編の口承の部分を収めたものである。前半には市内で聞き取った動物・神仏・妖怪・人や村に関する話を地区名とともに載せ、河童やセンタク婆さん、グアン婆さんなどの妖怪譚を含む。後半の第四節「伝説」は一テーマ一話の方針で百話を採り、動物・植物、水、石・岩、山・坂・道・畑、塚、祠堂、家・村の七つに分け、既刊の類話を〔文献〕として要約して添える。