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旅人の出産から生まれた見守り地蔵

所在地神奈川県秦野市名古木出口(出口地蔵)
年代不明
登場近隣住民
出典秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪

どんな伝承か

出口は名古木の出入口にあたる地名である。昔、この場所で旅の女が子どもを産み、近所の人々が母子を助けてやった。ここで子が生まれるなどめったにないことだといって、見守り地蔵を建てたのだという。子どもが百日咳や伝染病にかかっても、ここへ線香を立てに行くと治るとされて厚く信心され、子育地蔵とも呼ばれた。戦前には心願成就の紅白の幡がほとんど満員になるほど立ったという。一方、昔の嫁入りは赤い馬具を掛けて行列のように進んだが、この地蔵の前は決して通らず遠回りをした。出たり入ったりは結婚式には一切禁物だったのである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史)

『秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪』は、神奈川県秦野市の市史のうち、民俗編の口承の部分を収めたものである。前半には市内で聞き取った動物・神仏・妖怪・人や村に関する話を地区名とともに載せ、河童やセンタク婆さん、グアン婆さんなどの妖怪譚を含む。後半の第四節「伝説」は一テーマ一話の方針で百話を採り、動物・植物、水、石・岩、山・坂・道・畑、塚、祠堂、家・村の七つに分け、既刊の類話を〔文献〕として要約して添える。

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