岩のくぼみの水で占う産泰様の安産
どんな伝承か
子を授かる前に産泰様を拝み、生まれたあとは日を選んで、大室の北西、今の前橋市下大屋町にある産泰様へお礼参りに出かけ、底の抜けた柄杓を納めた。阿左美にも産泰様の小さな祠があるが、この辺りの人々はわざわざ大室の産泰様まで行き、早く生まれるようにと底抜け柄杓を供えて拝んだ。竹沢では、産泰様に願をかけ、岩のくぼみに水がたまっていれば安産だといわれていた。
原典より
産泰様にお願しょをかけて、岩のくぼみに水がたまっていれば安産という(竹沢)。—— 笠懸村誌 別巻2 資料編 民俗篇(笠懸村誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
笠懸村誌 別巻2 資料編 民俗篇(笠懸村誌)
『笠懸村誌 別巻2 資料編 民俗篇』は、笠懸村の村誌の別巻にあたる資料編のうち、民俗篇の一部である。竹沢・鹿の川・北山・山際・岩宿などの集落に伝わる民間信仰を収め、産泰様や大間々の道了様への参詣、オサキ使い、ものもらいや百日咳のまじない、地震・雷・雹のときの唱え言、赤城山の雲を見る天気占いなどを記す。俗信・まじない、天候や動物に関する俗信、仏教民俗、忌詞の項からなり、各条の末に伝える集落名を添える。