桜峠の登り口に残る道祖神の碑
どんな伝承か
道祖神は、悪いものが村に入るのを防ぐ塞の神としてだけでなく、道を行く人を守る神としても祀られてきた。旧越後街道の十三峠のうち、桜峠と黒沢峠のあいだに置かれた宿場が小国町の市野々で、ここから桜峠へ登りはじめる口に「道祖神」と刻まれた碑が今も残っている。荷を背負って峠を越えた背負子たちが道中の無事を祈ったものとみられている。
原典より
この市野々から桜峠への上り口に「道祖神」と刻んだ碑が残っている。—— 置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活)
『置賜の庶民生活2(民間信仰)』は、置賜地方の民間信仰を、奥村幸雄・武田正・湯川洋司・戸川安章が項目ごとに分担して書いた民俗誌である。人の一生や食物・病気の禁忌、天気占い・作占い・予兆とまじない、ワカ(巫女)、病を治す薬師・道祖神・不動・地蔵、死霊と魂招び・死水の習俗を、古老からの聞き書きや家伝の書付、近世の記録を交えて記す。「禁忌・卜占・予兆」「生活の中の神々」「仏・地蔵」「死霊」などの部に分け、項の末尾に執筆者名を記す。