白雪姫と小井戸の清水
どんな伝承か
昔、下米田の馬串山には肥田玄蕃の下屋敷があり、その第二夫人が住んでいた。白雪姫と呼ばれた彼女は、まれに見る美しい人だった。屋敷の近くには小井戸という井戸があって清らかな水が湧いており、姫はその水を沸かした湯で顔を洗っていたので、美しさにいっそう磨きがかかったという。あたりには黄色い岩つつじが咲き、姫はこの花をたいそう愛でたと伝えられる。
原典より
きれいな水で湯をわかして顔を洗っていたので、美人はますます美人になった。—— 美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史)
『美濃加茂市史 民俗編――伝説』は、美濃加茂市の市史民俗編のうち、第一三章「俗信」と、第一四章「伝説 昔話 世間話」の総説および第二節「伝説」を収めたものである。天候・農事・人事にかかわることわざと俗信、民間療法、樹木の禁忌を挙げたうえで、伊深・蜂屋・太田・三和など市内各地区に伝わる三度栗、龍宮さまの淵、火塚、山男、かぶと淵などの伝説六十四話を記す。昔話・世間話の節は含まず、伝説の多くは題に伝承地区の名を添える。