亀を被る河童とダッコ取り
どんな伝承か
脇野沢で語られるカパコの姿は、体が黒く、頭に亀をのせ、尻の尖った体つきで、指も尖っていてヒュルヒュルと鳴くというものである。背丈は低い。子供にわざと亀を被せてカッパ童と呼ぶこともあった。六月ごろには初成りのキュウリを子供の人数だけ海や川へ投げ入れる行事があり、好物のキュウリを子供の身代わりに食えという意味だとされた。だからキュウリを持って水に入るととられるという。溺れることをカパコにとられたと言い、溺死者は肛門が開くのでダッコをとられたとも言った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
脇野沢村史 民俗編――伝説と世間話・キツネ伝承(脇野沢村(編)・脇野沢村史)
『脇野沢村史 民俗編――伝説と世間話・キツネ伝承』は、下北半島の最西端にある脇野沢村の村史民俗編のうち、口承文芸を扱った第七章である。村で採集した一一七話の昔話の特色と語りの場・語り手、地名をめぐる伝説、人を化かすキツネや狐の嫁取り・仇討ちの世間話、夢の予兆をめぐる伝承、天候や豊漁・豊作の諺を収める。章を昔話、伝説と世間話、諺と言葉遊びの三節に分け、昔話には『日本昔話大成』の話型分類による対照表を付す。