町年寄をやりこめる大岡の頓智
どんな伝承か
船引町で採集された大岡越前守にまつわる二話のうち、もう一方は、越前守が頓智を用いて町年寄たちをやりこめるという笑話的な話である。大岡裁きの話は、名奉行大岡越前守に仮託された実話や説話がその骨子となっており、すでに江戸の中期には刊本化されて原型ができあがっていたといわれる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史)
『船引町史 民俗編――昔話と伝説』は、船引町が編んだ町史民俗編のうち、第十一章「昔話と伝説」を収めたものである。昭和五十三年春から町内を回って集めた昔話を話者の名を添えて土地の言葉のまま載せ、坂上田村麻呂や安倍貞任にまつわる地名・社寺の由来など町内の伝説を併せて記す。第一節では語り収めの句、葉煙草ののし作業を語りの座とした伝承の環境、語り手の系譜を論じ、第二節では伝説を自然・歴史・宗教の三つに分けて紹介する。