動かすと雨が降るかったこ石
どんな伝承か
田村市船引町文珠の字屋戸、田の中に大きな石が据わっている。水の当たるあたりに裂け目が走り、そこへ小さな石が挟まりこんでいて、手を掛けて揺すればカタカタと乾いた音を返す。その音から、土地ではこれをかったこ石と呼びならわしてきた。さらに、この石をうごかせば雨になるとも言い伝えられており、天気を左右する石として扱われてきたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史)
『船引町史 民俗編――昔話と伝説』は、船引町が編んだ町史民俗編のうち、第十一章「昔話と伝説」を収めたものである。昭和五十三年春から町内を回って集めた昔話を話者の名を添えて土地の言葉のまま載せ、坂上田村麻呂や安倍貞任にまつわる地名・社寺の由来など町内の伝説を併せて記す。第一節では語り収めの句、葉煙草ののし作業を語りの座とした伝承の環境、語り手の系譜を論じ、第二節では伝説を自然・歴史・宗教の三つに分けて紹介する。