苗代に萱をさす稲荷の由来
どんな伝承か
昔、稲荷様が天竺から稲穂をくわえて来たとき、あとから悪ものに追われたので、萱の中に隠れて難をのがれたという。それゆえ苗代の中に萱をさすのは、萱の中に稲を隠すためなのだと伝えられている。田に苗代を仕立てるときの作法が、稲穂の渡来を語る由来譚と結びついた形で説明されており、船引町の宗教伝説を集めた条の一つとして掲げられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗))
『船引町史 民俗編』第十一章所収の昔話と伝説。福島県船引町(現田村市)に伝わる口承を採録する。