疫病を鎮めたと伝わる白山比咩神社
どんな伝承か
田村郡船引町の大字芦沢字屋形に白山比咩神社が鎮座する。この社の勧請がいつであるかは明らかでないが、口伝の伝えるところによれば、桓武天皇の時代の延暦二十年、坂上田村麻呂が東夷征討に向かった際に悪病が流行し、将軍を悩ませたという。そこで将軍がこの社を尊崇して祈願したところ、その霊験が顕われて悪病がおさまり、首尾よく賊を討つことができたという。勧請の年次は伝わらず、この由来だけが口伝として残されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
船引町史 民俗編――昔話と伝説(船引町(編)・船引町史・自治体史(民俗))
『船引町史 民俗編』第十一章所収の昔話と伝説。福島県船引町(現田村市)に伝わる口承を採録する。