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網にかかったリュウグウノツカイ

所在地青森県むつ市
年代伝承・近世〜現代
登場関敬吾、伝承者
出典日本人物語5――秘められた世界

どんな伝承か

海中に竜宮が信じられていれば、人間界との交渉もあるはずである。大きな海ガメが海岸に上がると「これは竜宮のお使いだから」と漁師たちが酒を呑ませて海へ放つことは今も報じられるが、竜宮城の使者はカメに限らず、リュウグウノツカイと呼ばれる魚もいる。昭和三十五年だけでも、青森県むつ市で体長三・一五メートル、宮城県釜石市尾崎灯台下で三・七メートル、新潟県佐渡ヶ島沖で三・二メートルのものが網にかかった。刀のように平たい珍魚で、イボのようなものが銀色の全身を覆い、金色の目は直径二、三センチという暖海性の深海魚である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語)

『日本人物語5――秘められた世界』は、日本人の暮らしの奥にある秘められた信仰や伝承を扱った叢書『日本人物語』の一冊である。境の神や通過儀礼を論じる序論に続き、入らず山や隠れ里、竜宮、平家谷、埋蔵金、生まれ代わり、あの世を見た話、魔法使い、生霊、秘密結社、狐憑きなどを、伝承と昭和三十年代までの新聞記事・見聞を織りまぜて述べる。序論「生活文化の秘密性――はじめに」の後、「奇蹟」「不気味な神々」などの区分の下に短い節を並べる。

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