宮島さんが子神を産んだ川根の産湯の池
どんな伝承か
高宮町川根の話である。ずっと大昔、宮島さんが出雲大社での神集いに行った帰り、川根まで戻ったところで急に産気づき、子神さまを生んだという。その神を洗った産湯の池が今も道路の傍にあり、小さな池の上には宮が建っている。そのとき神を洗った産婆は学校の向こうの方の人で、その墓は小学校の下の畑の中に小さな石を立ててぐろになっていると伝える。降子神社はその神をまつった宮だという。芸藩通志によれば降子神社は川根村の亀尾山にあって三女神を祭り、神亀四年の勧請と伝え、社の西北の岩山を神が初めて降臨した地と里俗はいう。
原典より
ずっと大昔に宮島さんが出雲大社での神集いに行かれての帰りに川根まで帰られると急に産気づかれて子神さまをお生みになった。—— 高田郡史 民俗編――伝説(高田郡(編)・高田郡史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高田郡史 民俗編――伝説(高田郡(編)・高田郡史)
『高田郡史 民俗編――伝説』は、広島県高田郡の郡史の民俗編のうち、伝説の部である。吉田町・美土里町・甲田町・八千代町・高宮町・白木町などに伝わる八岐大蛇退治、毛利元就の百万一心、弘法大師のいろは石、つきものを落とすというはりいぶきの枯木などの話を、土地ごとに取り上げる。多くの話に、かつて村々から提出された「国郡志下調書出帳」の該当記事を原文のまま並べ、古い記録と今の語りとを照らし合わせている。