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八岐大蛇のすんだ底なしの横田池

所在地広島県安芸高田市八千代町上根(横田池)
年代太古(神代)
登場—
出典高田郡史 民俗編――伝説

どんな伝承か

八千代町の上根と下根の境に横田池という池がある。今は埋まって田になっているが、昔八岐大蛇がすんでいた所といい、大蛇が剣をあらわしたと伝える池田劔形という所もある。このあたりは泥が深くて底が測れず、昔は大きな沢で大蛇のすみかだったと言われる。宝暦十年の諸神社の書き上げには、八岐大蛇を祭神とし八方に面をもつ石を御神体とする八面荒神社が記され、社の前に長さ十二、三町ほどの大沼があって竿を差しても底が知れず、その沼を横田池と呼んだとある。素戔鳴尊が可愛から根の国へ降った道筋なので、このあたりを根村、根谷と呼んだともいう。別の書上げ(国郡志の下調帳)には、太古は高宮郡から吉田のあたりまでをみな根と唱えたと古老が伝えるとあり、下根村にはおろちの略かという「おち屋敷」の地名があること、横田池に接して夫木集に歌の詠まれた新田之池があり、そこから地続きの上根村分に八岐之神社があることも記されている。

原典より

八千代町上根と下根の境に横田池という池がある、今は埋まって田になっているがむかし八岐大蛇がすんでいた所といい大蛇が剣をあらわしたところと伝える池田劔形というところもある。—— 高田郡史 民俗編――伝説(高田郡(編)・高田郡史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

高田郡史 民俗編――伝説(高田郡(編)・高田郡史)

『高田郡史 民俗編――伝説』は、広島県高田郡の郡史の民俗編のうち、伝説の部である。吉田町・美土里町・甲田町・八千代町・高宮町・白木町などに伝わる八岐大蛇退治、毛利元就の百万一心、弘法大師のいろは石、つきものを落とすというはりいぶきの枯木などの話を、土地ごとに取り上げる。多くの話に、かつて村々から提出された「国郡志下調書出帳」の該当記事を原文のまま並べ、古い記録と今の語りとを照らし合わせている。

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