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足利義昭の墓と伝わる天下墓

所在地広島県安芸高田市美土里町生田(天下墓)
年代室町末期
登場足利義昭
出典高田郡史 民俗編――伝説

どんな伝承か

美土里町生田の智教寺に、天下墓と呼ばれる足利義昭の墓がある。島根県境に近い南丸山の丘の上に卵塔が立ち、背後の栗の大木に藤かずらが巻きついて、すさまじい姿を見せている。義昭は足利十五代の将軍で、毛利氏を頼ってきたことは史実にあるが、なぜここに墓があるのかははっきりしない。芸藩通志は、義昭が毛利氏に身を寄せて知教寺で亡くなり、ここに葬られたのだろうと記す。国郡志も、生田村の知教寺の南の小丸の嶺に五輪の石碑が三基あり、土地の者は天下墓とも義昭墓とも呼ぶと書き上げている。

原典より

島根県境に近い南丸山の丘の上に卵塔があり、後の栗の大木に藤かづらが巻きついて凄い形相だ。—— 高田郡史 民俗編――伝説(高田郡(編)・高田郡史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

高田郡史 民俗編――伝説(高田郡(編)・高田郡史)

『高田郡史 民俗編――伝説』は、広島県高田郡の郡史の民俗編のうち、伝説の部である。吉田町・美土里町・甲田町・八千代町・高宮町・白木町などに伝わる八岐大蛇退治、毛利元就の百万一心、弘法大師のいろは石、つきものを落とすというはりいぶきの枯木などの話を、土地ごとに取り上げる。多くの話に、かつて村々から提出された「国郡志下調書出帳」の該当記事を原文のまま並べ、古い記録と今の語りとを照らし合わせている。

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