かかとを隠すため雪を降らす田の神
どんな伝承か
舟津町では、毎年十二月五日の田の神祭りの日には、きまって天気が崩れて雪が降るという。田の神には足のかかとが無いからだと語られる。ある日、田の神が働く百姓のそばを通ったとき、百姓が誤って振り下ろした鍬で神のかかとを切り落としてしまった。以来田の神は、かかとの無い足を人に見られるのを恥ずかしがり、歩いても見えないように雪を降らせるので、この日は荒れ模様になるのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。