酒のもてなしで得た千歩の土地
どんな伝承か
太閤検地のとき、奉行の御牧勘兵衛らが北野の久島亟幸左ヱ門の家を宿とした。主人は大の酒好きで、奉行たちへのもてなしが行き届いていたため、褒美として千歩の土地を与えられたという。慶長三年三月付で御牧勘兵衛が出した書付には、北野村の内に居屋敷地千歩を領知すべしと記されており、この家の子孫にあたる久島清兵衛家に家宝として伝わっている。土地は今も清兵衛宅の裏手にあり、村人はここを大上合と呼ぶ。大酒を飲む人をそう言うのだという。
原典より
その昔、太閤検地の際、奉行御牧勘兵衛らが北野の久島亟幸左ヱ門方を宿泊所とした。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。