斎藤実盛の産湯の井戸が残る南井の生家
どんな伝承か
南井町の斎藤実十郎家は、斎藤実盛の後裔だといわれている。実盛は天治二年生まれともいわれるが、その生年はさだかではない。南井に生まれた後、武蔵国の長井庄に住み、源義朝に仕えて保元・平治の両乱に大功を立てた。のち平宗盛に仕え、北陸路への出陣にあたっては生国への出陣であるとして髪やひげを黒く染めて出陣し、加賀の篠原で戦死した。七十三才であったという。実十郎家の裏の小高い丘には実盛の守り本尊と伝えられる如意輪観世音をまつった小祠があり、西方には千手観音と実盛の位牌をまつる菩提寺、そのかたわらに五輪塔の形式の実盛の墓がある。庭には出征の際に植えたと伝わるひいらぎの大古木と、産湯に使ったという井戸が残る。
原典より
南井町の斎藤実十郎家は、斎藤実盛の後裔だといわれている。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。