黄金の茶釜が眠る樋口城跡
どんな伝承か
木曾義仲の四天王に数えられた樋口次郎兼光が、寿永元年に築いたと伝わる城の跡が樋口にある。前年の養和元年九月、義仲は越前で平氏を破っており、その翌年の築城にあたる。寿永二年四月にも義仲は越前で平氏を破ったが、翌年に戦死し、兼光も捕らえられて京都で斬られた。城跡は山仙工場の東方の田地で、下層に砂利の多い場所があり、そこに御蔵があったという。落城のとき、義仲から拝領した黄金の茶釜が穴蔵へ納められ、今も土中に埋もれたままだと語り継がれている。
原典より
樋口町には樋口次郎兼光が築いた城跡がある。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。