血に染まった高野の赤橋
どんな伝承か
西鯖江の字高野を流れる用水に、赤い色をした石の橋が架かっていた。場所は今の住吉町一丁目六番街の中ほどにあたる。昔、王山で激しい戦いがあったとき、討たれ傷ついた敵味方の兵から流れ出た血が川へ入り込み、水が真っ赤に染まった。もとは白かった石橋もその血潮で赤く染まってしまい、以来赤橋と呼ばれるようになったという。橋は市の区画整理によって取り払われ、今は残っていない。
原典より
西鯖江二字高野に流れる用水に赤色の石橋があった。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史)
『鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説』は、福井県鯖江市の市史のうち、史料編第一巻の民俗編にあたる巻である。市内の各町に伝わる伝説を、町名を添えて収め、泰澄・親鸞・弁慶にまつわる木や岩、山姥やてんぐ、たたりのある一本杉、地名の由来を記す古文書の写しなどを載せる。自然物・岩石・動物・家屋敷・城跡・道・橋・寺院・塚墓・人物・事件の項に分け、後半には昔話・笑い話・果なし話と田植え唄などの民謡を置く。