一か月で消えた二百四十余棟
どんな伝承か
1936年(昭和11)5〜6月、当局は大本教の綾部・亀岡両聖地の建造物六十四点二百四十余棟を約一ヵ月で完全に破却した。延べ約一万人が作業に従事し、破壊費用三万余円を大本教側に負担させたうえ、五万坪の所有地も常識外れの安値で強制売却させた。大本教関係の物品は月宮殿下の空堀に積み上げられて焼却され、その炎は幾日もくすぶり続け亀岡町一帯に灰や塵が降ったという。
原典より
こうして、綾部、亀岡の両"聖地”では、一ヵ月余で六十四点、二百四十余棟の建造物が完全に破却された。—— 出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年))
『出口王仁三郎』は、村上重良が昭和四十八年に著した大本教の指導者出口王仁三郎の評伝である。丹波穴太村の小作農の家に生まれた上田喜三郎の生い立ちと修行から、出口直との出会いと大本教の拡大、大正維新と不敬事件、『霊界物語』の口述や入蒙、昭和神聖会と大弾圧、法廷での闘い、晩年までをたどる。「故山の夢」「道の大本」「人類愛善」の三章に分けて叙述し、巻末に略年譜と参考文献を付す。