大阪で強いられた神体の踏み絵
どんな伝承か
一九三六年(昭和十一)の大本教弾圧に際し、大阪では信者に神体を足で踏ませて信仰を捨てさせようとする強制が行われた。かつてキリシタン弾圧の時代に用いられた踏み絵さながらの仕打ちであり、末端の弾圧は私権を意に介さぬ無法ぶりで、信者宅に土足で踏み込み家財を打ちこわしたという。当局は綾部・亀岡の聖地を接収・破壊するとともに、全国各地で信者を検挙し棄教を強いた。
原典より
大阪では、信者に神体を踏ませて棄教を強制するという、キリシタン弾圧時代の踏み絵そのままの暴圧が実際に行なわれた。—— 出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎(村上重良・村上重良・近代民衆宗教史・1973年(昭和48年))
『出口王仁三郎』は、村上重良が昭和四十八年に著した大本教の指導者出口王仁三郎の評伝である。丹波穴太村の小作農の家に生まれた上田喜三郎の生い立ちと修行から、出口直との出会いと大本教の拡大、大正維新と不敬事件、『霊界物語』の口述や入蒙、昭和神聖会と大弾圧、法廷での闘い、晩年までをたどる。「故山の夢」「道の大本」「人類愛善」の三章に分けて叙述し、巻末に略年譜と参考文献を付す。