変性男子と変性女子の筆さき
どんな伝承か
明治三十三年の旧暦一月七日、大本の開祖出口なおの筆さきに奇妙な一節が下りた。綾部の大本にはなおという大気違いが現れて用を務めさせているが、もう一人の大化物を出して神界の用をさせる、その大化物は東から来ている、というのである。同じ月の十五日には、出口と上田の身魂は因縁があり、この変性男子と変性女子の二人の因縁がわかってきたら世界がうなる、と告げた。上田喜三郎はなおの婿、すなわち義理の親子でありながら、霊の上では夫婦という重なった間柄だと説かれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界(加藤正民・たま出版・心霊/予言)
『亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界』は、「天下の浪士」を名のる加藤正民が、出口ナオと出口王仁三郎、教団大本の歩みを心霊の立場からたどった論考である。ナオの神がかりと筆さき、王仁三郎の出現と高熊山の修業、『霊界物語』の口述、二度の大本事件、晩年の陶芸と死までを、筆さきや関係者の証言を引いて述べる。全編を通じて二人に現れた霊流を「A」「B」と呼び、大本の出来事が後の国の出来事を先取りした「型」を論じる。