湯をかけて王仁三郎の花をしおれさせる
どんな伝承か
すみの上申書にある一場面である。王仁三郎は美しい花を植木鉢で育て、わが子をかわいがるように楽しんでいたが、それがナオの気に入らず、目に留まるたびに二人の争いが始まった。間に立って困ったすみは思案の末、湯を沸かして鉢の根元に注ぎ、花をしおれさせてしまった。教祖の嫌う色の花を植えたので神様がしおれさせたのだろうと、王仁三郎に思わせようとしたのだという。母と夫の霊的な争いのはざまで、すみはこうした気苦労を重ねていた。
原典より
先生が花の美しいのを植木鉢に楽しみて子を育てるようにして楽しんでおりますと教祖の気に入らず、見られますと戦いがはじまりますので、…—— 亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界(加藤正民・たま出版・心霊/予言) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界(加藤正民・たま出版・心霊/予言)
『亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界』は、「天下の浪士」を名のる加藤正民が、出口ナオと出口王仁三郎、教団大本の歩みを心霊の立場からたどった論考である。ナオの神がかりと筆さき、王仁三郎の出現と高熊山の修業、『霊界物語』の口述、二度の大本事件、晩年の陶芸と死までを、筆さきや関係者の証言を引いて述べる。全編を通じて二人に現れた霊流を「A」「B」と呼び、大本の出来事が後の国の出来事を先取りした「型」を論じる。