金の銛で大アメマスを鎮めた弟
どんな伝承か
姉に育てられた男が、父は音に聞くシュツの沼の大アメマスを銛で突いたが、六度も引き合った末に力尽きて神の国へ去ったのだと聞かされる。ある日、姉が留守の間に金の鎧と金の銛を持ち出し、山を越えてその沼に至り、腹びれを揺らす大魚の胴に銛を打ち込んだ。駆けつけた姉と、天から黒雲に乗って降りた父の神が加わり、三人で六日六晩かけて岸へ引き上げる。刀で刻んで沼に撒くと大小のアメマスが泳ぎ出し、最後の肉塊が巨大なアメマスとなって沼の中央に鎮まった。沼の頭・中・尻に金のやなぐいを立て、守り神が油断して魚が動くと地震が起こるのだという。
原典より
ハンルイルイ・ル・ハンルイルイハンルイルイ・ル・ハンルイルイハンルイルイ・ル・ハンルイルイハンルイルイ・ル・ハンルイルイハンルイルイ・ル・ハンルイルイハンルイルイ・ル・ハンルイルイハンルイルイ・ル・ハンルイルイ—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。