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飛びくらべに敗れた馬の岩

所在地新潟県糸魚川市大字別所(駒ヶ岳)
年代伝承(口承)
登場奴奈川姫、伝承の主人公
出典日本伝説大系 第3巻

どんな伝承か

根知谷の別所山には、牛の爪痕が三つ刻まれた岩と、馬の足跡が一つ刻まれた岩がある。昔、奴奈川姫命に懸想した土地の神が、大国主命が姫を娶ろうとしたのを憤って宮居へ暴れ込み、駒ヶ岳の絶頂から飛びくらべをして勝った方が姫を得ると約した。土地の神は青毛の駒に、大国主命は牛に乗り、まず土地の神が飛んで別所山の一角に達したが、次に飛んだ大国主命はそれより三町先へ届いた。憤った土地の神が再び馬を飛ばすと駒ヶ岳の中腹までしか届かず、馬はそのまま動かなくなって石と化した。今も中腹に馬の形の岩があり、季節の変わり目には寝返りを打つと信じられている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第3巻』は、山形・福島・新潟の三県に伝わる伝説を集めた叢書『日本伝説大系』の一巻である。湖水の干拓、鮭の大助、八百比丘尼、弥三郎婆、安達ヶ原の鬼婆、産女、雪女房、河童などの話のほか、松・杉・石・池・清水・温泉・長者にまつわる伝説を、口承資料を主に採っている。全体は「文化叙事伝説」と「自然説明伝説」に分かれ、各項目は例話と伝承地を掲げ、〔類話〕〔文献〕〔参考〕で近世以後の史料や県外の類例を補う。

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