八十余の窪穴が残る権現岳
どんな伝承か
大沢岳と金蓋、夜星、権現岳の四つの嶺は矛之峰とひと続きで東を向いている。奴奈川保のうち鶉石郷大沢谷にある旧跡である。この峰々のうちに八十あまりの窪穴があり、地主の娘である奴奈川姫が大己貴神の妃となるとき、大己貴命を迎えるために設けた館の跡だという。また高志峰を今は権現岳と呼び、この山中の所々に十間四方ほど、深さ三、四間ほどの窪穴が槻の木で築き立てられて多く残る。大己貴命が婿入りしたとき、供の神々を宿らせた所だと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。