居多神社に生えた片葉の芦
どんな伝承か
中頸城郡居多村の居多神社の境内に生える芦は、みな片葉である。昔、親鸞がこの社に参籠して弘法を祈念した折、夕日の波に雁を眺め、日の丸の中に六字の名号を書きしるして「末遠く法を守らせ居多の神弥陀と衆生のあらむ限りは」と一首を添えて納め、その奇特を現してほしいと祈った。すると境内に生い茂っていた芦は、一夜のうちに片葉に変わったという。それ以来、名高い場所になったと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。