弁慶が造った雨宿りの義経岩
どんな伝承か
源義経の一行が奥州へ向かう途中、高岡市太田を通りかかって雨に遭った。弁慶が大岩を持ち上げて岩屋を作り、その中で一行が雨宿りをしたと伝え、この岩を義経岩と呼ぶ。市内には義経一行の通過にまつわる伝えが点在し、伏木の気多神社には弁慶の足跡やこぶしの跡が残るという。頭川では国吉の奥の山道に大岩が落ちて進めなくなったのを、弁慶が転がして通したといい、立野では一行が小矢部川を舟で渡って雨晴へ抜ける際、開発屋安右衛門の家で休んだと語り伝えている。
原典より
源義経一行が奥州へ行くときこの高岡市太田を通り雨にあい、弁慶が大岩をウーンと持上げて岩屋を作り、そこへ入って一行が雨やどりしたという義経岩がある。—— 日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第6巻』は、富山・石川・福井の北陸三県の伝説を集めた伝説集成の一巻である。神々の国争い、弘法大師や義経の遍歴、片目の魚、猿神や化物の退治など、伝承地を示した話を掲げ、県別の類話と古記録の文献記事を添える。巻末に福田晃の解説「主人公にたどる伝承世界」と、県ごとに近世の地誌から市町村史・民話集までを並べた使用資料一覧を置く。