蛇の動きで晴雨を占うお晴見祭
どんな伝承か
蛇が木に登ると雨が降るというのは全国に広まった俗信だが、国吉村の浅井神社には、蛇を使ってお天気を占う「お晴見祭」という神事がある。毎年弥生の初めの巳の日に、村の者四人が三日の物忌みをしてから、二人は山へ、二人は里へ蛇を捕まえに行く。これをお晴見取りといい、先に捕らえてきたほうの蛇を器に入れて、卯月の巳の日の祭りの当日まで飼っておく。いよいよ当日になると蛇を神前に据え、その動きを見て晴れるか雨になるかを占うという。角川源義の報告による。
原典より
そして、いよいよ当日になると、これを神前に安置し、その動作により晴雨を占うという(民間伝承六の一、角川源義氏稿)。—— 日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の憑きもの――俗信は今も生きている(石塚尊俊・1959年(昭和34年))
『日本の憑きもの――俗信は今も生きている』は、石塚尊俊が昭和三十四年に著した研究書である。狐・犬神・蛇などの動物霊が人に憑くという俗信と、それを操るとされる家筋について、全国の伝承と近世以来の文書を集めて論じる。出雲・隠岐・豊後・土佐では筋の家の割合や縁組の偏りを調べ、憑きもの落としの行法や家の神とのつながりまでを七章で追っている。