丹波へ通じる空印寺の洞穴
どんな伝承か
『諸国里人談』は、若狭国小浜の空印寺が八百比丘尼の住んだ所だと記す。寺には御影があり、かたわらの洞穴は奥がどこまで続くか分からない。土地の人の話では、この寺の五、六代前の住僧が奥を測ろうとして穴に入り、三日を経て丹波の山中に出たという。昔ここに女僧が住み、齢は八百歳でありながら容貌は十五、六の若く美しい姿であったので八百比丘尼と称したと伝える。里の言い伝えでは、この女僧は人魚を食べたために長寿になったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。